「俺ガイル」と、とあるパワーワードについて

※超ネタバレあり。
※未視聴の方は理解しがたい内容なのでご注意を。

TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」シリーズ、通称「俺ガイル」。

amazonプライムビデオで三期(完結編)まで公開されているものを最近観終わった。
それも2回。
「感動して2回も観ちゃった~」というわけではなく、登場人物たちのセリフ回しがあまりに難解で理解ができず、つい2周してしまった。

ストーリーは、拗らせまくり3人が高校2年生の1年間を奉仕部という部活で過ごす青春物語。

・雪乃…完璧冷徹美少女と見せかけて、実は主体性がなく家族が絡んだとたんに不安定化する。奉仕部には最初から在籍。
・比企谷(ひきがや)…ひねくれぼっち。強制入部。
・結衣…イケてるグループに所属するギャルと見せかけて、実は周りに流されまくりで言いたいことを言えない。後から入部。

奉仕部の活動はいわゆる便利屋のようなもの。
「クッキーの作り方教えて」、「自作ラノベを読んで感想をくれ」といったほのぼの相談から「ある人の告白を『成就するよう手伝ってほしい』&『成就させないでほしい』&『なかったことにしてほしい』」といった複雑な内容まで様々。
一期では依頼がくると自分を貶めるやり方で解決を試みる比企谷。
雪乃と結衣はそういうやり方しかできないと知りながら、次第に比企谷に頼るようになる。
私は「そんな解決方法があるのか!」と毎回感心していたが、依頼をこなすたびに比企谷とヒロイン2人の心は傷つき、私も同様にモヤモヤした。

二期・三期からは恋愛路線に展開。
全体的に暗いトーンで話は進む。
奉仕部で人の恋路の相談を受けたり、雪乃の家族がやたらと関わってきたり、強烈キャラの後輩が登場したりで、3人の立場や関係性が変わっていく。
雪乃の姉、陽乃は比企谷に対して「あなたたちの関係は『共依存』だ」と言い、なぜか3人の関係に横やりを入れてくる。
3人とも互いに本心を言葉にできない、ぎくしゃくした関係のまま季節は冬に。
はっきりしない彼らの言動をもどかしいと感じることが多々あった。
だけど、ずーっと言葉を濁してきた3人が、三期の最後の最後で自分の本当の気持ちをそれぞれ口にできたのが良かった。
成長したなぁ、とラストは爽やかな気持ちで迎えることができた。

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で、「共依存」。
ちゃんと理解していなかったので調べてみた。

私は、「共依存」を「互いが互いに同じだけ依存する関係」だと思っていたが、少し認識が違っていたようだ。
元々はアルコール依存症の夫を献身的に支える妻の状態から「共依存」という言葉が作られたそうだ。

例えば。
AがBのためにした行いが、Bにとっては良くない状況を生む。

BはAの行いを(必要とし)受け入れ続ける。

Bは良くない状況から抜け出せない。

さらにAはBの世話をすることに依存する。

「あなた(A)が良かれと思ってしていることは、あの人(B)を余計にひどくさせているよ」
簡単に言うとそんな感じか。負のループ的な?

そんなわけで「共依存」という言葉の本当の意味を、ブログを書いている今、知ったのだが。(今更)
そうするとまた見方が変わってくる。

妹を敵視して交友関係を乱そうとしていたように見えた陽乃が、比企谷のためを思って真剣にアドバイスをしているようにも思えてきたのだ。
陽乃は比企谷のことを気に入っていて、比企谷と妹が「共依存」の関係のままだと妹はダメになり、比企谷との接点もなくなってしまう。
それがおもしろくないのでは、と。
三期までを2回観た限り、(小説は未読)陽乃は雪乃に良い感情を持ってるとはどうしても言い難い。敵視や品定めしている印象の方が強い。
雪乃や結衣はさておき、陽乃が人間的に面白いと感じた比企谷をけしかけることによって、比企谷を助けようとしたのではないか(結果的に雪乃も救われた)…とも思えなくはない。
陽乃も、(恋愛的な意味ではなく)比企谷の人生を歪めたかった?

まぁ…もう一周観てみないと何とも言えないが(笑)

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今回のつぶやき
・高校生時点で「共依存」の意味を正しく知っているのは常識なのだろうか?