少しずつ変わろうとしている夫

ここ1~2週間ほど、夫の様子がいつもと違う。
これまでの夫は朝起きたら、30分ほど身支度を行い、私が用意した朝食を食べ(誰よりも早く食べ終わり)、7:40頃には会社に出発する。
夫の朝のルーチンは本当に上記のみ(+ゴミ出し)だった。
良く言えば無駄がない。
悪く言えば自分のことしか眼中にない。(私の印象は後者だ)

ところが最近の夫は違う。
朝起きて30分ほど自分の身支度を行うのは一緒だが、積極的に子どもの世話をし、身支度を促すようになったのだ。
そして、子どもの出発時間の8:10頃に合わせて家族全員で一緒に家を出ることが多くなった。
急いでいる日は先に行ってしまうこともあるが、子どもたちも父と一緒に行きたいので自発的に準備をするようになった。
土日は子どもたちを積極的に外に連れ出し、私に一人の時間をくれる。


なんだなんだ?
いったい夫に何があったんだ。

疑問に感じていたある日、夫が一冊の本を私に差し出してきた……

「これ、面白いよ」

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…あれ、そういえば前にも一度同じようなことがあったぞ。
結婚してすぐ、まだ子どもがいなかった時のこと。

私は夫の転勤先の地に嫁入り?する形で結婚、20年以上暮らした地元を離れて引越し、新しく仕事を始めた。
人間関係はすべてリセットされた。
結婚したことで苗字が変わり、私を旧姓で呼ぶ人はいなくなった。
自分がどこにもいないような寂しさに襲われた。
新しい仕事は覚えることが山ほどあり、とにかくストレスフルだった。
常に何かに追われている心境。気持ちが落ち着かない。
それなりにやってはいたが、ふと地元の友達のSNSを見たり、職場で嫌なことがあったりした時、こんなどす黒い気持ちが沸き上がった。

「この人と結婚をしたから私は地元を離れて、仕事や諸々をリセット"しなければならなくなった”」
「結婚で夫は失ったものはほとんどないのに”私ばっかり不公平だ”」

幸せなはずの新婚生活の根底に、こんな気持ちがあった。
ちょっとしたことですれ違い、数日口をきかないということもあった。

そんなある日、夫が一冊の本を私に差し出してきた……

「これ、読んでみて」

タイトルは「自分の小さな「箱」から脱出する方法」。

身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている。
それこそが、本書のいう「箱に入っている状態」である。

「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」
「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」

こうした問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちだが、本当の問題は「自分」にある。
読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学べる。
世界的ベストセラーであり、日本でも25万人が読んで大反響を巻き起こした名著。

amazonより引用。


夫はこの本を読み、自分を省みたという。
その後、少しずつだが夫と本音で話ができるようになった。
険悪なムードになった時には「あ、私いま箱に入ってるな」と自覚し、冷静になることができた。
「箱に入ってない?」とお互い言い合えるようにもなった。
まぁ、その後も諍いがなくなったわけではないが、確実に一冊の本によって私たちの関係は改善したのだ。


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あれ、デジャブかしら??
なんて思いながら渡された本を手に取る。

タイトルは「あなたの運命が本当に変わる心理学~幸福と健康の鍵は"家族"にあった~」。

日々の行動には、必ず日々の結果が伴います。
私たちの運命は、私たちの日々の行動によって作られます。
もし、あなたが「人生が思い通りにならない」
「私は運命の女神に呪われている」と感じているのなら、
自らの行動によって、成功や幸福、健康を遠ざけているという事実があります。
―― 私たちは幸せになるために生まれてきたはずなのに、一体何が起きているのでしょうか?
家族を支配する4つの法則を通して説く、複雑にからんだ運命を解きほぐし人生を変える画期的な技法。

amazonより引用。


運命が変わるといわれてもピンとこないし、説明文も正直よくわからない。
しかし、夫はこの本を読んだことで積極的に家族に関わろうとし始めたのだ。
読む価値はある。
以前、一冊の本を共有したことで夫との関係性が変わったのと同じように、この本を読み終えた時に私の運命も少し変わるのかもしれない。

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今回の教訓とつぶやき
・自分の気持ちを伝えるには本を読んでもらうのも一つの手。(だが、相手によっては神経を逆撫でする可能性があるので要注意)
・地元の人と結婚をしていたら今でも新卒で入った会社で働いていただろうか。