集団からのいじめに立ち向かった話。

小学校時代の数年間、親の転勤で関西の学校に通っていた。
東京からの転校生ということで、かなりのアウェー環境だった。
関西の人は東京の人に何かコンプレックスでもあったのだろうか。
特に男子たちよ。

校舎1階の廊下には窓がなく、すぐに中庭にでることができる作りの校舎が珍しく、「この窓スキスキだね」なんて発言をしたが最後。
「うわぁーお前、窓が好きなんかぁ~!?」「きしょーっ!」
…と、待ってましたと言わんばかりの怒涛のツッコミが容赦なく降り注いだ。
転校初日に。

それからも「東京モンが!」と目をつけられ、なにかといちゃもんをつけられていた。
男子の集団から体操服の袋で袋叩きにされたこともある。(私は机に突っ伏して耐えていた。)

そこまでされたら登校拒否になってもいいんじゃないかと思うが、その頃の私は謎の中二病をこじらせていて、怒りが最高潮に達すると強くなれると信じていた。
「オラを本気で怒らせたな…!!」的な(笑)
あと初期セーラームーンのop、「何度も~めぐりあう~」の後に数秒だけ出るクイン・ベリル。
あんな感じをイメージしながらがむしゃらにやり返したこともある。

そういえば女子は、普通に接してくれていたような気がする。
一緒に登下校したり、遊ぶ友達もいた。

クラスでは地獄の日々は続いたのだが、私にとって不幸中の幸い(と言ってしまうのは忍びないが)がひとつだけあった。
それは、クラス内に私以上にひどいいじめを受けている子がいたことだ。

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おそらくだが、私にクイン・ベリルが乗り移っていたおかげで、クラスの男子たちから「こいつはいじめてもつまらない奴」もしくは「なんかめんどくさい奴」認定を受けたのだと思う。
しばらくするとほとんど私に対する嫌がらせはなくなっていた。

そのいじめられていた子は、身体が小さくいつもオドオドしている子だったと記憶している。(ちなみに私は体が大きかった)
私が転校してくる前からいじめは続いていたようだ。
その子の椅子が教室の外に出されていたり、教科書などが隠されていたり、といった現場を目撃したような気もするが、自分のことでいっぱいいっぱいでほとんど覚えていない。
気がついたときにはその子は学校に来なくなっていた。

その後の私はというと、クイン・ベリルばりの気の強さでクラスの男子を圧倒?しつつ、当時大ブームだったドッジボールを通じてあっさりクラスに馴染んでいった。


数年後、東京に再転勤になったときは寂しくて大泣きした。
転校当初からクイン・ベリルを演じ続けていた(それが素になったのか?)私は弱みを見せることがほとんどなかったので、それを見た周囲はざわついていた。
「あのゆのうえが泣いとる…!」と。
普段はツンツンしてた男子が、座り込んで泣いている私の隣に座り「元気出しや」と頭をなでてくれた時にはキュンキュンした。


初っ端「よそ者」といじめられていたにもかかわらず、最終的に別れを惜しんで泣けるほどクラスに溶け込むことができたのは、きっと偶然だ。
いじめられていた子がいないクラスに転入してたいら状況は違ったのかもしれない。

今は笑い話として話すことができるけど、当時の私はかなり思い悩んでいた。
そんな時に心の支えになったのはアニメのキャラクターの強さへの憧れだった。

でも、主役のセーラームーンではなくクイン・ベリルに救いを求めたあたり、やはり私はひねくれているのかもしれない(笑)


今回の教訓
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・中二病も時には実生活の役に立つ。
・アニメも苦しい時の心の支えになる。
・いじめ、よくない。