妊娠は肉芽腫とともに…

今回はちょっとグロい話なので苦手な方はスルーしていただきたい。

肉芽腫とは…
肉芽組織からなる炎症性の腫瘍・腫瘤(しゅりゅう)。(weblio辞書より)

これでもわかりにくいので、簡単に説明しよう。
火傷したときに水ぶくれができるが、その水ぶくれの中身が水ではなく、自分の肉になるという感じ。
血豆とはちょっと違う。
肉がもりあがる?腫れる?というか。なんというか。
熱をもって、痛みもある。ちょっとの刺激で出血もする。
さわり心地はプニプニ。熟れたイチゴのような色。(こう書くと可愛いが、かなりの厄介者だ。)


タイトルの通り、妊娠中に肉芽腫ができた。
できた場所は右足の親指(左側)、爪と皮膚の境目。
元々巻き爪気味で、普段から足の爪を切る時に深爪になってしまうことも多かった。
そこに菌が入り込むなどして化膿→肉芽腫へと発展したのだろう。(断じて水虫ではない)

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皮膚科へ行き、肉芽腫であることが判明。
妊娠中であることを告げると、医師は明らかに憐みの目を私に向けてこう言った。
「あぁ~。これは、妊娠中は治らないねぇ。」

本来、肉芽腫は適切な治療をすれば数ヶ月もすれば消えるのだが、妊娠中は赤ちゃんのために細胞を新たに作り出すモードにスイッチが入っているので、肉芽腫ちゃんも一緒に育ててしまうのだそうだ。

なんとういうことだ。
足の指が肉芽腫と判明したのが妊娠3か月の頃。
出産まで7ヶ月、産後に本格的に治療を始めるので、数ヶ月はかかる。
少なくとも1年はこのまま肉芽腫と一緒の日々を過ごすことになるのが確定したのだ。
気が遠くなる話だ。

かなりレアケースではあると思うが、妊娠中に肉芽腫ができてしまった人のために、完治までの治療の内容をここに記す。
(当時は私も検索魔と化して、経験者のブログを見つけて安堵したものだ)

家でのケア
軟膏をガーゼにぬり、患部に乗せテープで貼り付ける。その外側に包帯を巻く。
(ガーゼの表面にはフィルムが貼ってあり、リンパ液や湿った傷口に貼りつかないようになっている。)
これを朝・お風呂上りの1日2回。

通院
普段は2~3ヵ月に1回程度。(症状がひどいときは単発で通院。)
通院時の処置は、液体窒素(-196℃?の液体)で綿棒を凍らせ、ラップを巻いた患部に当てる。
(ジューという音とともに、多少チクチクとした痛みを感じる程度)
その後、処方された薬と同じものを患部に塗り、ガーゼをテープで貼り、包帯を巻く。
数ヶ月分薬を処方してもらう。

歩行時の対策
サイズが小さめの靴を履くと、患部が押されてそれはもう痛い。
対策をしていなかった頃は歩行にも支障が出たほどだ。
私がした対策は、夏は足の甲をマジックテープで固定できるサンダルを購入。
冬は一回り大きめのショートブーツを履き、歩行時にブーツに患部が触れないように工夫した。

経過
妊娠中は、通院処置と薬で症状悪化を抑えるだけで、よくなるということは全くなかった。
むしろ、緩やかに症状は悪くなっていった。
最後の数ヶ月は、何故か左足にも同じ肉芽腫の症状がでて、治療箇所が2か所になってしまった。

出産を終えたあとも、なんとか時間を作って通院を続けた。(平日は育児で手いっぱいで、土曜日にしか行く時間は取れなかった)
医師の言うとおり、産後になりようやく治療が功を奏しはじめた。

治療終盤の季節は夏だった。
薬をぬって包帯をすると蒸れるので、ガーゼをテープでとめ、包帯を巻かないようにしていたら少しずつ患部が小さくなっていった。

最終的には産後9か月頃に症状が気にならなくなった。(計1年4か月)


この経験がどなたかの参考になれば幸いである。

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今回の教訓
・妊婦の身体は赤ちゃんだけではなく肉芽腫ちゃんまで一緒に育てあげてしまう。生命の神秘を感じる。
・深爪や化膿は、いじらない方が良い。(特に妊婦)