東京⇔青森夜行バス 激レア体験談 その2

東京⇔青森夜行バス 激レア体験談 その1
東京⇔青森夜行バス 激レア体験談 その3

実家には、青森に恋人がいるということは知らせてあった。
私たちが旅好きなのも知っていて、その頃年2回(お盆と年末年始)の長期休暇の半分ほどを恋人と過ごすようになっていた。
長期休み前には「今度のお休みはどこに行くの?」なんて聞かれるくらいだ。

その年のお盆は5日間くらい青森で過ごそうと、お盆期間がスタートする金曜の夜に夜行バスを予約していた。
確か、東京駅22時発→青森駅9時着予定。
いつものようにバスに乗り込み発車。
「バスに乗ったよ」と恋人にメールを送り、さてあと10時間で青森につくぞ、と寝入ろうとしたその時。
いつもよりバスの進みが遅いことに気づく。
高速なのに、進んではとまり、進んでは止まりのノロノロ運転。
まだ東京駅周辺だというのに、すでに渋滞が始まっていた。

渋滞とはいっても、東北道以外にも関西や上越方面など、しばらくすれば分散していくだろうから、今は混んでてもそのうち流れるだろうなんて、楽観視していた。
しかし、それは間違いだった。

少しまどろみながら、サービスエリアのトイレ休憩でバスが止まったのに気が付いた。
一つ目の休憩ということは、この時点で3分の1程度は進んだのかな、なんて思っていたのだが。
「お客様にお知らせいたします。お盆帰省ラッシュによる交通集中により、高速道路が大変渋滞しております。本来立ち寄るサービスエリアではございませんが、通常立ち寄るサービスエリアまでの所要時間が読めないため、ここで一旦トイレ休憩を入れさせていただきます。おおよそですが、現時点で2時間半程度の遅れとなっておりますので、あらかじめご了承願います。」というアナウンスが流れた。
まだ埼玉を抜けきっていない段階でだ。

これは…とんでもなく長引くぞ……。

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そして2回目のサービスエリアトイレ休憩。
「現時点で5時間の遅れが出ております。」

その後もバスはノロノロと本州最北端を目指す。
夜も明け白んだ頃のトイレ休憩では、まだ北関東あたりにいることに愕然とする。
その次のトイレ休憩のときには、朝食を買ったり食べたりするために長めの休憩時間が取られる。
その次のトイレ休憩のときにも、昼食買ったり食べたりするために長めの休憩時間が取られ、半ば諦めの境地に達する。
持ってきた本も全て読み終わってしまったので、もう寝るしかない。
メールを送ったり、目を閉じて音楽を聴いたりしてなんとかやり過ごした。

そしてついに青森駅に到着!

「お客様、大変、長らくお待たせいたしました。ついに、青森駅に到着となります!お疲れさまでした!」
という少し興奮気味なアナウンスが車内に流れ、乗客からは自然と盛大な拍手が沸き起こる。
あれほどの一体感を感じたことはそうそうない。

バスを降りた時刻、土曜日の15時半過ぎ。
バス乗車時間、17時間半。
土曜日が終わろうとしていた。

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今回の教訓
・お盆帰省はラッシュを避けるべき。
・夜行バスの運転手さんは本当に過酷なお仕事。